介護福祉士の資格は、介護系資格の中で唯一の国家資格です。そのため、取得の難易度は高く、誰でもすぐに取得できるわけではありません。しかも、介護福祉士の資格を受験するためには、介護職員実務者研修の修了と3年以上の現場経験が必要になります。
介護職員実務者研修の修了は、介護資格がなくても可能なため、無資格の状態のまま介護施設で働いている方も受講ができます。無資格の状態から介護職員実務者研修資格の取得を目指す場合には、約6ヵ月の期間がかかりますが、この期間も介護の仕事は続けられるので、収入を得ながら資格取得が可能です。
介護福祉士になると、介護業界で働くうえでは様々なメリットを感じられます。まず、訪問介護サービスの分野においては、サービス提供責任者をになるチャンスがあります。サービス提供責任者は、訪問介護事業所には必ず配置しなければならない存在なので、需要は高く、就職や転職先は豊富にあります。さらに、介護福祉士の資格は、介護の専門的な知識やスキルを身に着けているという証明にもなります。つまり、即戦力になる人材だということをアピールして職探しを進めることができるのです。
介護福祉士は、現場では自ら介護サービスの提供を行うだけでなく、介護士の育成や指導など、リーダー的な存在としても活躍できます。しかも、施設によっては資格手当の支給を行っている場合もあり、低賃金と言われることが多い介護業界においても給料アップが見込めるでしょう。取得難易度は高いものの、介護福祉士の資格は、介護業界で活躍するためには欠かせない資格の一つと言えるでしょう。